第1話 資格 おすすめ
カラーの資格を探して 第1話
カラー(色彩関連)の資格はたくさんありますが、結局は以下のふたつのどちらかにたどり着きます。
・色彩検定(色彩検定協会)
・カラーコーディネーター検定(東京商工会議所)
他にもいくつかありますが、実績や規模を考えるとこのふたつのうちのどちらかです。
その中で、おすすめは断然、
色彩検定 です。
カラーコーディネーター検定、悪くはないのですが・・・
カラーコーディネーター検定がだめというのではありません。
今後どうなるか不明なのです。
2020年度から、カラーコーディネーター検定は大きくリニューアルします。
今までとは全く別物と言っていいぐらいの制度の変更です。
なにしろ、これまでの3級、2級、1級を廃止し、スタンダードクラスとアドバンスクラスのふたつにしたほどです。
改革と言っていいでしょう。
この点に関しては、スタッフは多いに称賛に値します。
しかし、新しい2020年度上期現在、試験制度での合格者はまだ存在しません。
しかも、リニューアルした初めての試験が社会情勢で中止になってしまいました。
タイミングが悪すぎました。
色彩検定も変革期!
一方の、色彩検定は色彩検定協会が主催です。
色彩検定協会も大きな変更をした矢先です。
1990年に始まった色彩検定は、テキストも時折変更をしてきました。
3級、2級、1級の他に、UC級を新設したこともありました。
協会の名称を変更したこともありました。
そして、今回はテキストの大きさをA4サイズからB5サイズに変えました。
それに伴って、内容もかなり変更されています。
試験範囲も当然、改訂版テキストに準拠しています。
ですから、色彩検定としても大変革なのです。
しかし、2020年度の試験に関しては、従来のテキストでも対応可能です。
このあたりの柔軟性も色彩検定の特徴です。
もちろん、色彩検定も2020年6月に予定していた検定試験は中止になりました。
そして11月から12月に予定している検定試験もどうなるかはわかりません。
ですが、試験の中止がずっと続くことはありませんので、今はじっくりと試験勉強をすればいよいでしょう。
この項目の最後に、検定試験に合格したらどのような称号が授与されるかを紹介します。
色彩検定に合格すると、
色彩コーディネーター の、称号が色彩検定協会から与えられます。
このサイトの運営者である、過楽美一天(からみいってん)がどのように検定試験を選定し、試験対策をしていったかを記します。
これからカラーの資格を目指すあなたの参考になれば幸いです。
動機編
なぜカラーの勉強をしようと考えたか?
カラーの世界はずっと以前から興味がありました。
自分の身の回りにはたくさんの物体があり、それら全てに色がついています。
色という言葉は便利で、たとえ「色み」がなくても色はあります。
色みがないとは無彩色のことで、白か、グレーか、黒です。
どうして色がわかるのか?
この微妙な色の差を自分が見分けられるのはなぜ?
錯覚はなぜ起こるのか?
そもそも自分が認識している色と、他人が認識している色は同じように見えているのか?
このような疑問は、時々思いつきますが、やがて忘れます。
そして、またある時ふと思いついたりもします。
もともと音楽が好きだったので、LPレコードのジャケットにもおおいに興味を持っていました。
しかし、絵を書くのは苦手だったので(図工や美術の成績は悪かった)どうもカラーのセンスはないかと思いこんでいました。
それでも、ジャケットの写真やイラストにはとっても興味がありました。
そのうちに、ロジャー・ディーンやヒプノシスなど作者の名前も覚えてきます。
そうこうしているうちにある日ある時ある場所で、考えるようになりました。
「ここはひとつ色の勉強を本格的にやってみよう。」
せっかく勉強をするのなら、具体的な成果があると嬉しいですよね。
そこで思いついたのが、検定試験を受けてみることです。
きちんと社会的に認められた検定試験を受けて、何らかの称号を得ることができれば、それはそれで嬉しいことです。
このような理由で検定を目指すことにしました。
・
調査編
目指すことに決めたのはいいものの、世の中にカラーの検定なんてあるのでしょうか?
そこから調べなければいけません。
調査方法はと言えば、やっぱりネットです。
ネットで色々調べました。
カラーや色彩と名のつく検定や資格はたくさんありました。
ネイルやメイクの資格だったり、ちょっとあやしい系だったり、初心者には難しそうだったり、本当にイロイロありました。
考えてみれば、カラーに限らず基本を学ぶには代表的なものを知らなければいけません。
そして、代表的なものと言えば、検索で最初の方に出てきます。
当時も今も、最初の方に出てくる検定はふたつに絞られました。
それが、色彩検定とカラーコーディネーター検定です。
このふたつのうちのどちらかにしようと、方針が立ちました。