第5話 光の三原色 色の三原色
自分の色を探して 第5話
今回は第3話ではないのですが、3という数字についてのお話です。
3という数は不思議な数です。
私たちがとっても好きな数なのです。
三つをひとくくりでいろいろと決められていますよね。
日本三景・日本三名城・三蹟・三筆・日本三大夜景・三名園・三英傑・維新の三傑・御三家などなど
その他にも、天地人、序破急、松竹梅、守破離、雪月花など三つを揃えるものはたくさんあります。
これは日本に限ったことではありません。
特にキリスト教に由来する考え方である三位一体が大きな影響を与えています。
メダルの金銀銅もそうですし、三部作は世の中にたくさんありますよね。
英語の表現で、
Three of a perfect pair(スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア)
という言葉があります。
三つなのに「ペア」というのも変に感じますが、完璧なことを表すそうです。
ちなみに、天地人や松竹梅は序列として扱う場合が多いですよね。
一位が「天」二位が「地」三位が「人」
あるいは
一番いいのが「松」二番が「竹」三番が「梅」
しかし、これら二つの言葉はもともとの意味としては、単なる区別だったそうです。
つまり、序列なしだったのですね。
それがいつの間にか、序列を表す言葉に変わっていきました。
言葉の変化は、人々が使っているうちに起こります。
序列を表すために、このような言葉を使うことに馴染んだ結果、広まったようです。
色の世界の三にまつわるイロイロ
さて、色の世界にも「三」にまつわる言葉はたくさんあります。
ここでは、三要素や三原色について、見ていきます。
色の三要素
まずは、色が見える三要素です。
それは、①物体、②光、③視覚 です。
①物体
・・・そうですよね。
そこに物がないと色もなにもあったものじゃないですよね。
②光
・・・そうですよね。
真っ暗では何も見えないので、光は必要です。
③視覚
・・・えーっ、これも入れるの?って、感じがしませんか。
でも、言われてみれば視覚がなければ、色を認識できません。
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光の三原色
①赤(RED)②緑(GREEN)③青(BLUE)
RGBという言葉を見かけることがありますが、それはこの三語の頭文字です。
パソコンやテレビなどの液晶ディスプレイでお馴染みです。
もちろん、私達がいつも使っているスマホの液晶もRGBです。
一方で色の三原色(色材の三原色)もあります。
色の三原色は、光の三原色と密接な関係にあります。
光の三原色を裏返したものが色の三原色と考えていいでしょう。
・
フルカラーディスプレイ
フルカラーディスプレイの色の数をおよそ1600万色と表現します。
でも、ちょっと不思議な気がします。
およそ1600万とは、いかにも中途半端な数字です。
一体この数字はどこから来るのでしょう。
パソコンのようなデジタルの世界は1か0かの2進数が基本です。
2進数はいわゆる桁が上がる時、倍、倍と増えていきます。
2,4,8,16,32,64,128,256,512,1024・・・
この流れの上におよそ1600万も乗っかります。
このような数字を2の冪乗(べきじょう)と呼んでいます。
数学的な表現で言えば、「2の○乗」ですね。
パソコンの世界では、この○の数字も、2の冪乗のほうが得意です。
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だから、2の8乗 なんて、パソコンは大得意です。
2×2×2×2×2×2×2×2
計算すると256です。
よく知っている人は「ニゴロ」なんていいますよね。
さて、RGBの話でした。
256という数字はパソコンでは使いやすいので、光の強さも256段階で変えられるようにしようと、ある人が考えました。
つまり、RGBそれぞれの光を256段階の調整ができるようにして、それぞれを違う色として表現するのです。
R・・・256種類
G・・・256種類
B・・・256種類
そうすると、出来上がる総数は、
256×256×256
計算すると、16777216です。
だから、フルカラーディスプレイはおよそ1600万色なのですね。
ちなみにこの数字は2の24乗です。
色のついた光を、だんだんと足していきます。
図を見ると分かりやすいのですが、光を足すので交わったところは明るくなります。
これを「加法混色」と呼びます。
光を足し算すること(加法)によって、色を混ぜる(混色)するわけですね。
そして、全てが交わったところは、最も明るい色である「白」になっていますね。
つまり「白」という色は、「色がない」のではなくて「すべての色が集まった」と、考えることができるのです。