【本ページはプロモーションが含まれています】

第9話 冠位十二階 聖徳太子

2023年9月22日

自分の色を探して 第9話

色に関するエッセイを数字と絡めて綴っています。

「3」「4」「5」にちなんだ色に関するお話をしてきました。

当然のことながら今回は数字の「6」と色の関係です。


【PR】

 

今回の話題は6という数字と色

むかしむかし、色は四色でした。

色の名前のおおもととなったのは、「青」「赤」「白」「黒」でした。

だからこれらの色名は「い」を伴って形容詞として使われています。

「あおい」「あかい」「しろい」「くろい」このような色の名前は他にありません。

 

・・・えっ、あるって?そうですね。

「きいろい」「ちゃいろい」と言いますよね。

でもこのふたつは色名の「黄」「茶」の後に「いろ」という言葉が入っています。

だから、とっても惜しいけど、最初の四色には入りませんでした。

 

それでも陰陽五行説の考え方から「黄」が導入されました。

しかも最も高貴な色として、中国ではトップの座に就きました。

「黄」は「黄金」に見立てられたのですね。

自然を形作る五つの要素「木火土金水」にそれぞれの色を当てはめたのです。

それが「青赤黄白黒」でした。

 

だからこの五色は基本中の基本といっていい色です。

「青春」とか「白虎」とか「白秋」などの言葉は今でも耳にします。

ここまでが「前回までのあらすじ」でした。

 

昔の日本のヒーロー登場

さて、何かの順番を表す時も、陰陽五行説が応用されました。

特に役人の位を表す時に基本の五色を上回るナンバー1の色を新たに決めた人がいます。

それが「厩戸王(うまやどおう)」です。

 

多くの人は「聖徳太子」として認識している人ですね。

飛鳥時代の政治家ですが十七条の憲法を作ったり、法隆寺を建立したりしたとして有名ですね。

いわば古代日本のヒーローです。

この厩戸王が位の上下を決める時に用いたのが色でした。

そして従来の色に加えてさらに上位の色を導入したのですね。

その色が「紫」です。

だから順位としてはこのようになりました。

 

1位 紫

2位 青

3位 赤

4位 黄

5位 白

6位 黒

【PR】

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

日出処の天子 完全版 1 [ 山岸 凉子 ]
価格:1,650円(税込、送料無料) (2023/9/22時点)

楽天で購入

 

 

これらの色に人が守るべきことを表す「五常」と呼ばれる漢字一文字を当てはめていきます。

「仁義礼智信」です。どこかで聞いたことはありますよね。

でもやっぱり一つ足りないので、ここでもやっぱり一文字を追加しました。

選ばれた文字は「徳」です。

今でいう「今年の漢字」みたいな雰囲気です。

 

その結果、徳(紫)、仁(青)、礼(赤)、信(黄)、義(白)、智(黒)。

ただ、身分の位は6個程度に分けてもとても足りません。

そこで考えられたのがそれぞれをふたつずつに分けることです。

漢字に対しては「大」「小」を、色に対しては「濃」「淡」を作ったのです。

 

ここまでを整理すると、次の表のようになります。

これで12位までができました。

それぞれを表す色は当時の役人が頭にのせた冠の色に採用されています。

このようにして制定されたのが有名な「冠位十二階」です。

 

そしてそれぞれの色のことを位色(いしき)と呼びます。

下の位の人が上の位の色を着ることは固く禁止されていました。

自分が身につけられない色のことを禁色(きんじき)と呼びます。

色の順位は時代によって微妙に変わったりもしましたが、紫は常に最高位だったそうです。

ですから今でも紫は特別な色として認識されることが多いようです。

 

ところでこの位色なのですが、赤青黄は濃淡が分かります。

黒も「真っ黒」が「濃黒(こきくろ)」グレーが「淡黒(うすくろ)」と言うのも感覚的に分かりますよね。

 

ただ「濃白(こきしろ)」「淡白(うすしろ)」って、どんなものでしょう?

一般に「白」と認識されている布の色は「生成り」と呼ばれる少しクリーム色がかった色です。

それをもっと真っ白にしていくと「純白」と呼ばれるような色になります。

白の場合は純白に近づけば近づくほど「濃い」と表現し「濃白(こきしろ)」黄みの入った色が「淡白(うすしろ)」です。

オンラインカジノの紹介サイト

オンラインカジノに興味があります。
海外で運営されていて、リモートで遊べるサイトです。
基本的には日本語サポートが充実していて、言語の壁はありません。

とても楽しいゲーミングサイトを沢山紹介しているのがツキカジノです。

興味のある方はこちらも御覧ください。

ツキカジノはこちらです 

【PR】

もっとも高貴な色、もっとも品のない色

あなたは紫が好きですか?

紫は不思議な色です。

とても高貴で近寄りがたいイメージがある一方で、「気分が落ちこむ」とか「品のない」とかのイメージもあります。

この二面性はどこから来るのでしょうか?

 

紫は赤と青が混ざった色です。

しかも淡い色になってくるとそこに白や黒も混ざります。

その混ざり方によりいろいろな表情が見られるのです。

そしてそれは見る人の気持ちによっても高貴だったり下品だったりと複雑な思いを誘います。

これゆえに紫はとても神秘的な色であるともいえます。

ちなみに京紫と江戸紫という呼び名がります。

紫の言葉がついても京紫は赤っぽい紫で、江戸紫は青っぽい紫です。

6番目の憂鬱?

今回は6番目の色として、紫に注目してみました。

紫のイメージには二面性があるということにも触れました。

けばい色、艶っぽい色として紫を嫌う人も案外多いようです。

 

論語に「紫の朱を奪うを悪む(むらさきのしゅをうばうをにくむ)」とあります。

孔子も紫が嫌いだったようです。

気分がめいっている時の色とされることもあります。

 

一方で高貴な色として捉えられてもいますし、日本文化とも深いかかわりを持つ色でもあります。

江戸紫や京紫は着物の地の色として使われてもいました。

そして、茄子や紫芋など食文化でも紫は重要な意味を持っています。

そういえば日本文学の最高峰「源氏物語」のヒロインは紫の上で、作者は紫式部ですよね。

 

【PR】

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

[新品]あさきゆめみし [完全版] (1-10巻 全巻) 全巻セット
価格:22,330円(税込、送料無料) (2023/9/22時点)

楽天で購入

 

 

 

スポンサードリンク

広告