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第4話 広葉樹 針葉樹

2020年10月10日

自分の色を探して 第4話

毎年秋になると、紅葉の季節の到来です。




 

ところで「紅葉」とはなんと読みますか?

この項目では「こうよう」と読んでもらいたいと思っています。

ただし、「もみじ」とも読めますよね。

 

「もみじ」はカエデの別名です。

葉が赤く変わる樹木の総称として「もみじ」を使うこともあります。

カエデと言えば、英語ではメイプルです。

カナダで有名な、メイプルシロップのメイプルですね。

一方、日本で馴染み深いのがもみじおろしです。

甘いのと辛いのの対比ですね。

 

その他にも、赤いものの代表としてもみじを挙げることもあります。

また、赤ちゃんの手も、もみじに例えられます。

 

植物の不思議

針葉樹は紅葉しません。

(ここから先は、紅葉と書いて「こうよう」を表します。)

 

広葉樹が紅葉します。

進化の過程を考えると、広葉樹の方がより進化している植物だそうです。

 

広葉樹はとても優れたシステムを備えています。

それが紅葉と落葉です。

秋になると、カエデやツタやイチョウやポプラが赤や黄や褐色に色づきます。

赤は主にアントシアニンという色素です。

黄は主にカロテノイドという色素です。

いずれも紫外線から次の世代の若い芽を守るための物質です。

 

落葉樹は秋に来年の新緑の準備を始めます。

若い芽がそろそろでき始める時期ですね。

ただ、できたばかりの若い芽は紫外線には弱いものです。

その芽を紫外線から守るために、古い葉は色を変えているのです。

 

これが紅葉の目的です。

私たちが紅葉狩りを楽しめるようにしてあげようと、色を変えるのではなかったのですね。

それは当り前で、針葉樹より進化しているとはいえ、人類よりもずっと前から広葉樹は存在していました。

日本列島は広葉樹に覆われていたそうです。

 

針葉樹林の多くは日本人の植林によって広まりました。

杉山もそうですし、松原などはその典型です。

 

日本人は昔から杉の木が大好きだったのですね。

多くの山が、日本人の手で杉山に変わりました。

それを今では、嫌いな日本人が多いというのも、皮肉な話です。

 

松も大好きですよね。

松林も、一本松も大好きです。

常緑なので常磐と言ってありがたがります。

縁起がいいものなのですね。



さて、白砂青松が日本の原風景と思っている人が多いのですが、本来の原風景はブナやクヌギなどの広葉樹林なのです。

広葉樹は生きるために知恵が満載

さて紅葉の次に訪れるのが落葉です。

落葉のイメージは物悲しいものです。

しかしここにも広葉樹の理にかなった知恵があふれています。

広葉樹の葉は日差しが強い季節は光合成を盛んに行います。

そして秋になると紅葉します。

それから葉は枝に対して養分を返すということをします。

 

葉を葉の状態で維持する為にはエネルギーが必要です。

広葉樹の葉は自分の役割が終わると、このエネルギーを木の本体(枝や幹)に返します。

そして自ら枝から離れて落ちていくのです。

そして落ちた葉自体が再び肥料となって、次の世代への養分になります。

このようにして広葉樹は厳しい冬を乗り切るために、本体にエネルギーを集めるのです。

 

秋には次の世代である、新しい芽が作られます。

この芽は、次の年のための新芽です。

古い葉は、出来たばかりの若い芽を紫外線から守るために色を変えます。

これが紅葉ですね。

 

そして紫外線が弱まる頃に、古い葉は自ら落ちます。

枯れ枝のように見える冬の木にも、実は次の世代が息づいているのです。

そして、ふたたび春を迎え、花を咲かせ、葉を繁らせます。

ウメやモモやサクラの仲間も広葉樹ですよね。




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見てきたように、広葉樹はとても優れたシステムで生きています。

とても進化した植物だと言っていいでしょう。

今回は

今回は、主に植物の一年について見てきました。

ただ、近年10月になっても30度を越す日があったかと思うと、その後、あっという間に冬の寒さになってしまいました。

春も同様で、寒い日が続いたかと思うと、5月で真夏日になったりしています。

春や秋が短くなっているようです。

とても残念なことですね。

 

そして、梅雨の豪雨や大きな台風など、毎年のように天候不順が繰り返されます。

私達も広葉樹を見習って、強く賢く生きていかなければいけないですね。

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