【本ページはプロモーションが含まれています】

第10話 虹の七色 覚え方

2023年8月2日

自分の色を探して 第10話

今回は、数字の「7」にちなむ色の話です。




 

そうなるとどうしても「7色の虹」を外すことはできません。

「虹」は気象現象のひとつで、光が大気中の水滴を通った際に分光されて複数の帯に見えるものです。

ですから水滴があるところでは虹は見えます。

雨上がりの空だけでなく滝や水を撒いた時などにも現れます。

また、プリズムなどを使っても見ることができます。

「虹」は英語でレインボー。

レイン(雨)のボウ(弓)なので言い得て妙です。

一方東洋では蛇や龍の仲間の巨大な想像上の神獣だとする考えがありました。

だから「虫へん」が付く漢字なのですね。

虹が二重に見える現象もしばしば見られ、主虹と副虹として表現されます。

これに関しても、神獣が夫婦であらわれたと考えるのだそうです。

 

虹の七色の覚え方

虹の七色の覚え方はひたすら力技です。

 

赤橙黄緑青藍紫  これが虹の七色です。

 

せきとうおうりょくせいらんし これが読み方です。

 

時折、せきとうきりょくせいらんし、

とか、せきとうおうりょくせいあいし、

何ていう人もいますが、披露するとちょっと恥ずかしいです。

 

また、逆に並べると しらせろおとこ となると言っている人もいますが、

かなり無理があります。

 

ここは素直に、

 

せきとうおうりょくせいらんし と、覚えましょう。

 

ところで、カラーの覚え方として珍しいところでは、抵抗器のカラーコードがあります。

0(黒) 1(茶) 2(赤) 3(橙) 4(黄)

5(緑) 6(青) 7(紫) 8(灰) 9(白)

これを語呂合わせによって、

黒い礼服、小林一茶、赤い人参、蜜柑は橙、四季の色、五月みどり、徳川無声、紫式部、ハイヤー、ホワイトクリスマス

と、覚えます。(諸説あります、語呂合わせなのでなんでもできます。ちょっと調べても数え切れないほど出てきます。)

 

って、覚えられやしないです。

0,1,8,9を除いては、虹の七色のうちの6色が順番に出てきます。

0,1は頻繁に出てくるので、黒と茶色はすぐに覚えます。

8,9は実務ではあんまり出てきません。

 

ここでも、せきとうおうりょくせいらんし は、役に立ちます。

 

って、抵抗器のカラーコードも需要はほとんどなくなっているでしょうけど。



虹の7色は決められた

ところで虹は何色(なんしょく)なのでしょうか?

たった今、最初に7色と言ったばかりなのにこの質問はおかしいですよね。

虹は7色に決まっている!

 

でも、虹の色数は「7」だけではないのです。

実際はグラデーションなので境目がはっきりしません。

赤色から菫色(青紫)のすべての色が入っています。

 

だから何色かは決まっていません。

世界中のいろいろな地域で3色~8色のさまざまな数で虹は認識されています。

なかには2色としている地域さえあります。

 

ところがある時、虹の色の数をきちんと決めたほうがいいという人が現れました。

それがイギリスのニュートン(1643年~1727年)です。

偉大な物理学者ニュートンはプリズムの分光実験を世界で初めて行ったほどの人物ですから、虹の色はグラデーションであることを知っていました。

ですから虹の色の数を決められないことを知っていました。

ただ、ニュートンは秩序をとても大切にしていたので、虹の色数も何かと関連するものでなければならないとも考えていました。

 

そして関連付けたのが、音階です。

ドレミファソラシが7種類あるので、虹の色も7つ。

これこそ美しい調和である!確かにそうなのですが。

Newton別冊 学びなおし中学・高校物理 なるほど! 自然界の“ルール”がよくわかる!

日本では浸透しました

日本でも虹の色は5色とか6色とか8色とかいろいろな説がありました。

しかし7色説が伝わると、その考え方が定着しました。

 

西洋でもラッキーセブンと言う言葉はありますが、日本人は「七」と言う数字が大好きです。

「七福神」は代表的な例ですが、他にもたくさん「七」の付く言葉があります。

 

そう、たくさんのことを表す数としても「七」が使われます。

「大和撫子七変化」で有名な「七変化」という言葉もそうです。

これは七通りに変化するわけではなく、たくさん変化する意味で使われます。


【送料無料】コイズミクロニクル?コンプリートシングルベスト 1982-2017?【通常盤】/小泉今日子[SHM-CD]【返品種別A】
ただし、もととなった歌舞伎の世界では一人の役者が本当に七種類の約をこなします。

五変化とか、三変化、あるいは十二変化などもあるそうですが、七変化が多いとのことです。

 

それが転じて、現代ではたくさん変化する意味で使われています。

もともとは妖怪変化から来ており、人の能力を超える化け物のことです。

それから言えば、大和撫子七変化もわかるような、わからないような・・・

 

たくさんのことを表す時に「七色(なないろ)」と言ったりもしますよね。

「七色の声」とか、使います。

 

日本の虹の色の名称

日本で虹が7色として定着したのには、もうひとつ理由があるようです。

虹の7色は赤・橙・黄・緑・青・藍・紫ですね。

ただ、虹の写真を見てみると青と紫の境はほとんど分かりません。

そこに藍色を入れ込むのは、日本人がいかに藍色に思い入れが深いかということですよね。

藍は日本の染物の基本です。

藍色に染められた衣服は日本人の生活の一部と言ってもいいでしょう。

だから虹の7色もすんなりと受け入れることができたようです。

 

一方、ニュートンのお膝元イギリスではどうなのでしょう?

 

虹の6色?

イギリスのロックバンド、ピンクフロイドが1971年に発表したアルバム「ザ・ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」のアルバムジャケットがあります。

プリズムに光が入り、そして分かれるイラストです。

注目に値するのはプリズムから分かれる光の色の数です。

 

赤・橙・黄・緑・青・紫の6色ですよね。

アルバムジャケットをデザインしたのはヒプノシスと名乗るイギリスのアート集団です。

 

イギリスでは6色が一般的なようです。

アメリカも6色が多いみたいです。

フランスやドイツでは5色、ロシアや東南アジアでは4色など様々なので、決まっていません。

お好みの色数でいいのでしょう。

 

そう言えばピンク・フロイドのアルバム「ザ・ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」の収録曲に、「望みの色を(Any Colour You Like)」があります。

実はこのタイトルにもエピソードがありますが、それはまた別の機会に。

スポンサードリンク

広告