第11話 レインボーフラッグ 意味
自分の色を探して 第11話
前回に引き続き、七色の虹に関する話です。
虹色が象徴的に使われているのが、レインボーフラッグです。
LGBTの尊厳と社会運動を象徴する旗として1978年に考案されました。
アーティストのギルバート・ベイカー氏(1951年~2017年)によるものです。
ベイカー氏はレインボーの色数を偶数にしたかったそうです。
そこで、8色にしようと思いつきました。
ピンクを入れるアイディアですね。
それまではネガティブな意味でLGBTを象徴する色としてピンクが使われていました。
それをポジティブな意味に変えたくて、8色にしたそうです。
ということは、ベイカー氏は虹の色を7色と認識していたのでしょう。
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ただ、彼のこだわりは偶数であること。
だから虹の8色としました。
そしてそれぞれの色には意味が込められました。
ピンク(セクシャリティ:sexuality)
赤(いのち:life)
橙(癒し:healing)
黄(お日様:sunlight)
緑(自然:nature)
ターコイズ(芸術:art)
青(調和:harmony)
紫(精神:spirit)
パレードにレインボーフラッグを使おうとしましたが、ピンクは布を大量生産するのが難しいという理由から外されてしまいます。
ここでフラッグの色は7色になりましたが、偶数にしたかったためにターコイズが外されました。
このようにして、最終的には6色になりました。
その後40年近くこの6色で落ち着いています。
理由はともあれ、虹の色として6色で違和感はないということですね。
レインボーフラッグの色数を6色にして、大量生産ができるようになりました。
しかもベイカー氏の強い希望でフラッグ使用のための権利を一切主張しませんでした。
誰もが自由に使っていいということになったのです。
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これ以降世界中の様々なLGBTのイベントで採用されるようになりました。
そして、このフラッグは40年近く経過した今日でも頻繁に使われています。
しかも様々な意匠に変化して使われています。
まさにレインボーフラッグの七変化です。
もちろん日本でも使われていますよ。
七に関する言葉のいろいろ
その他にも「なくて七癖」「七不思議」「七つの海」「七つまでは神のうち」「お七夜」「七草」など、日本人が日常的によく使う言葉にたくさんの「七」がありますね。
いずれも諸説ありなのですが一般に認識されているのは次の通りです。
七福神・・・恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋
七柱の神様が、宝船に乗って楽しそうにしている様子が描かれています。
国もまぜこぜなのが、いかにもめでたさを表しています。
グローバリゼーションの先駆けでしょうか、それとも日本人の細かいことを木にしない一面が出ているのでしょうか。
メンバーも時代や地域などによって変わることもあります。
そのあたりも、おおらかなのですね。
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七つの海・・・北太平洋・南太平洋・北大西洋・南大西洋・インド洋・北極海・南氷洋
言葉は知っているけれど、実際はどこなのかしらない人も多いようです。
調べてみると、あっけにとられます。
地中海やカリブ海などは、入りません。
太平洋と大西洋は北と南が入ります。これで4つです。
インド洋は入ります。5つ目です。
そして、北極と南極の海が入ります。
合計で7つです。
もちろん、南極は大陸ですので、その周辺の南氷洋です。
春の七草・・・せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな(蕪)・すずしろ(大根)
これは有名ですよね。
春の七草です。
全て食べることができて、1月7日に七草粥にして、食べます。
邪気を払うことを願って食べるものとされています。
ただ、一般的にはというか、もう少し実用的な目的もあるとされています。
お正月におせち料理を食べすぎたので胃を休めるためにお粥を食べます。
また、野菜を多く摂ることによりビタミンなどを補う効果も狙っています。
秋の七草・・・おみなえし・おばな(ススキ)・ききょう・なでしこ・ふじばかま・くず・はぎ
こちらは食べません。
秋の七草は、観賞用です。
その他に、夏や冬にも七草はありますが、言い出すときりがないので、春と秋を知っていればいいんじゃないですか。